木曽川源流部 城山 (旧開田村 1422m) 2011年4月10日
所要時間 13:08 別荘入口−−13:39 城山 13:44−−14:03 別荘入口
概要
旧開田村西野の国道が曲がる部分から往復。別荘の道の終点から地形図の破線通りに道あり。山頂は城山展望台として整備されており、御嶽、中央アルプス方面に展望あり。昔は山城があって狼煙台として使われたようだ
椹谷山から下山後、まだ時間があるのでどこかの山に立ち寄ることにする。本来なら八間山に行きたいところだが、今の疲労度でこの雪質では体力的に無理なのは見え見えなので諦め、帰りがけに通過する旧開田村の城山に決めた。ここは国道脇で地形図では山頂まで破線が通じており標高差は約250m。場所的に考えてもう雪は消えてしまっただろうから足に優しいはずだ。もし道が無くてもこの標高ならまだ笹は出てこないだろう。
登山口とした国道路側 | 国道路側から見た城山 |
満員御礼で駐車場に入りきらない車が縦列駐車したチャオスキー場を通過、国道に入って木曾方面に進み、先週登った辰ヶ峰の高坪地区へ入る道の分岐のすぐ先、国道が大きく曲がって橋を渡り上り坂にかかるところが地形図の破線の入口だ。ここは車道があり上には別荘のような建物が見えており、そこまでの取り付き道路らしい。国道の路側が広いので車はそこに置いて歩き出す。まだ上天気でTシャツでも暖かいため、小さなナップザッグに長袖シャツを入れて歩き出した。
別荘地への車道を歩き始める | 車道終点。山道に変わる |
小さな沢を橋で渡る | 標識は無いがきれいな道 |
小尾根に沿って上がる | 標識登場 |
この時期の別荘は無人で、車道終点の別荘から先は山道が続いていた。何も標識はないがたぶんこれが地形図の破線の続きだろう。小さな沢に沿って上がっていくと、やがて落葉樹林の明るい斜面をジグザグに登っていくようになる。標識はないが遊歩道級の明瞭な道であり、間違いなく城山の稜線へ出られそうだ。小尾根に取り付いてそれに沿って登っていくと「旧飛騨街道」の看板が登場。「城山展望台」が城山山頂を指すのかは不明だが、それに近い場所には違いない。
主稜線に出ると十字路 | 南に進む |
やがて南北方向の主稜線に到着し十字路が出現、右が城山展望台だ。この山は遊歩道があちこちにあるようだ。僅かに雪が残った区間があり、真新しい足跡が付いている。午前中に登った人のものだろう。残雪は僅かなのでスパッツを付けずとも靴に雪が入ることはなかった。
遊歩道が尾根東を巻くところで尾根を行く | 山頂直下 |
開田城山山頂 | 解説板 |
開田城山から見た木曾御嶽 | |
開田城山から見た中央アルプス | |
開田城山から見た大笹沢山 |
稜線を南下すると尾根が立ち上がるところで遊歩道は尾根左側を巻くようになり、この上にあるはずの山頂に至るのか不明なので尾根をまっすぐ登る。唐松の植林であるが笹は皆無で薮もなく快適に登っていくと平坦なピークに到着。いくつもの石碑が建っており南東側には鳥居があって明瞭な道が上がってきていた。御嶽、中ア方向は樹林を刈り払ってあって展望が開けていた。先週登った辰ヶ峰方向は樹林が邪魔をしていまいちの見通し。案内看板が立っていたので読んでみると、ここはその名の通り昔は山城で狼煙台としても使われたとのこと。周囲は山に囲まれて見通し距離はさほどあるとも思えないが、電波の中継所と同じでいくつかの狼煙台で情報を中継したのだろう。現代はこの南側の三角点ピークにTV電波中継所があるらしい。
帰りも同じルートで戻る。雪解けも進んでこの辺りでも花粉がかなり飛んでいるようで目が痒かった。とはいえ、冬の間はそれなりに雪が降るので関東と比較すれば杉、桧植林は少ないので、東京よりはかなりマシだが。